昨日はパーソナルレッスンで、日々とても頑張って運動療法に取り組んでいらっしゃる方とお会いしました。毎日コツコツ体操を続けているのに「膝の痛みが増してきた気がする」と不安そうにお話されていたのです。
体操の動きそのものはとても丁寧で、関節の可動域も思ったよりしっかり保たれていました。ですが、ご本人は「全然ダメなんです」「効果が分からない」と自信を持てずにいらっしゃる様子。
このやり取りを通して改めて感じたのは、体操はただ形をなぞるだけではなく、自分の体の声を聞いて「今、どんな感じかな?」と心を向けることがとても大切だということです。
体操は、やれば必ず何かしらの変化があるはず。でも、最初から「きっと変わらない」「自分はダメだ」とどこかで決めつけてしまうと、その小さな変化にも気づけなくなってしまうのかもしれません。
今回、丁寧に変化をお伝えすると「そういえば、ここが少し動きやすいかも」と気づいてくださり、その表情がパッと明るくなられたのがとても嬉しかったです。
また、その方の普段の生活やお仕事の中で、膝痛に繋がりやすい動作や姿勢を一緒に探りました。歩き方、荷物の持ち方、立ち上がり方…。すぐにできる簡単な体操もお伝えしたところ、「これならできそう!」と喜んでくださったのが印象的でした。
その方は本当に十分なくらい頑張っておられますし、身体もその頑張りにちゃんと応えようとしてくれています。だからこそ、ご自分を責めるのではなく、「よくやってるね」「ありがとう」と身体を労わり、優しい気持ちで向き合ってほしいなと、そんな言葉を最後にお伝えしました。
私自身もこの経験を通して、改めて心と身体のつながりを感じました。体操は「ただやる」のではなく、自分と対話する大切な時間。そんな気持ちをこれからも皆さんにお届けしていきたいです。